mag083 F1の本当の意味

あなたのナチュラル・ライフを【おいしく】【たのしく】【オモシロく】
五風十雨のメールマガジン 83号

 毎度っ!
 自然食品店【五風十雨】のイシマン(てぬぐいの方)です。

 今号は「種」のお話。

 最近、お客様の質問の中に「この野菜の種はF1ですか?」といった言葉を聞くことが増えてきています。

 F1種子とは英文における「first filial generation」の略号ではあるが、イシマンに言わせると「1F」じゃないと納得いかない日本人なのであるが、そこに疑問を持つ人は皆無。
 「F1」は後にも先にもフォーミュラ1と呼ばれるレーシングカー最高峰レースのことであり「アイルトン・セナ」と「アラン・プロスト」が記憶に新しい。

 え?

 全然記憶に新しくないって??

 気になる方は「音速の貴公子」にて検索してくださいませ。
 1994年「F1総集編」は涙なくして視ることはできないでしょう。

 話をもどして「F1種子」の略号が納得できない話に関しては、多くの農業著名人すら追求しないようなので本号では割愛するとして、そもそも植物の分類。

 我々が口にする植物としての大きな分類は、菌類(キノコ、カビ)、コケ類、シダ類、種子植物。
 学術的なモノは疎いので漏れがあったらご愛敬ですが、概ねこんな分類なのではないでしょうか。

 その中でも我々人類の食に大きくかかわっているものが「種子植物」。

 「種」という遺伝情報を使うことで、次世代へと命をつなぐ生命活動。

 ややこしい言い方をしましたが、要は

2020のイシマン:「今年の夏はめっちゃ暑かったから、来年はもっと快適に過ごせるように自宅よりも涼しい公共施設を探しておこう!」

 コノ、情報によって進化したイシマンは翌年を、

2021のイシマン:「今年も暑いから、去年覚えておいた涼しい図書館に入り浸るぜ〜!」

 しかし。

図書館員:「あの〜。ここでお昼寝するのはお辞めくださいませ。。。」

2021のイシマン:「あっ。すみません。。」

と、いう「怒られた記憶」を次へとつなぎながら進化してく。

 種の場合はイシマンのように不毛な進化をせず、もうちょっと命のスパンが凝縮した形で行われていることでしょう。
 そのスパンは数日から一年で命を繋ぐような植物もあるでしょうし、何十年にわたって変化を伝え続ける場合もあります。

 ぶっちゃけると最強の遺伝情報をもった種があれば、その種が変化しないでずっと生きていることが「子孫繁栄」という観点においては合理的な進化に思えるが、それを凌駕するほどに「自然環境の変化」が上回っているがゆえに、それに順応するように植物をはじめとした「生命」は進化し続けないと生き残れないのでしょう。

 F1種子の良さを簡単に言うと、二つの親の「いいところ」を兼ね備えていること。
 逆に余り良くないところは、F2世代(F1の子供)は上記の「いいところ」を持たないため、農業という生業では命を繋げない。
 つまりF1種子はあくまで「一代」でのみ使用される。

 その年の悪天候などのように自然界の変化を、次の世代に伝達することなく命を終えてしまう。

 一方の自家採種(より自然界の種の進化に近いが、人為的な要素をはらんだ種の継承)

 本来自然界では進化と淘汰の中で、生き残るものが生き残っていく世界ではあるが、さすがに人類が食するに値しない植物の種を繋ぎ続けても、人にとっては何のメリットもなくなってしまう。

 だから、ガッチガチの岩のようなナス、ではなく。
 やわ肌のおいし〜ナス、の種を選んで、何年も種を繋いで進化させていく。あくまで自然の中で。

 この間、ナスたちは変化し続ける「天候の情報」「虫や菌の情報」「土の情報」など自分たちの繁栄に及ぼすであろう情報を次世代へと「種」を使って伝え続ける。

 確かにF1は値段に変えられないほどに「安定した収量」「安定したサイズ」「安定した収穫時期」が見込めるゆえ、営農しているつくり手さんにとったらすこぶる便利なもではあるが、もっと大きな枠で見ると、その種の弱点を突くような環境の変化が起きた時、その種は抗うこともできずに「全滅」してしまう。

 それはとりもなおさず、多様な「場所」における、多様な種の「変化(進化)」を排除することで形成される単一化された農業では、一人の弱点が「みんなの弱点に」なってしまうから。

 一方で農業従事者にばかりフォーカスしてしまうと、その植物が本来持つであろう「食味やエネルギー」を無視して品種改良がおこなわれ、「寒さに強い」「暑さに強い」「風に強い」などなど、薄利多売ならぬ「薄質多産」の野菜ばかりで、過去の力ある野菜は人によって淘汰されてしまうかもしれません。
 たとえタフな「種」をF1で生み出したとしても、みなが同じ「種」を使うようになったら皆が同じしっぺ返しを食らうことは火を見るよりも明らかではありますが。

 結論:

 F1は悪ではないが、アイルトン・セナを知ったうえで語り合いましょう。
 自家採種や固定種は、次世代に残すべき素晴らしい野菜であることは否定しませんが、農家さんはそれ相応のリスクを負って楽しく農業されております。

「自家や固定種じゃなきゃ買わないっ!」なんて、可愛くないことを言う前に、
日本の農業が置かれている今の状況を理解したうえで未来の選択をお願いいたします。

 PS:コロナでみんな分かったはずです。

 当たり前に食べていた食べ物が、「輸入」という外的因子が止まるだけで「崩壊」したことを。。。

■今週の目次

・おいしい

 19(水) 大豆屋・ぶぅふぅうぅ農園はお休みです
 20(金) BioLand(ビオランド)のパン入荷

・たのしい

 「かふぇ り どぅ あんぐいゆ」の熟成コーヒー豆・手網焙煎!はじめましたっ!

・オモシロい

●●● おいしい ●●●

■ 19(水) 大豆屋・ぶぅふぅうぅ農園はお休みです

 一週遅れて、つくり手さんのお盆休みとなります。

 無添加豆腐でお馴染みの「大豆屋」さん、放牧豚でお馴染みの「ぶぅふぅうぅ農園」さんの入荷が今週お休みとなっております。

■ 20(金) BioLand(ビオランド)のパン入荷

 今月は毎週入荷のパン屋「SORA(そら)」さん http://cafe-sora.jp/ が8月いっぱいお休みのため、五風の店内はパンが薄め。。。

 でもでも、そこは月一パン屋さんたちに助けられそうな8月後半です。

 今週は「BioLand(ビオランド)」さん、来週は「手づくりや」さんが入荷予定となっております。

BioLand
 https://bio-land-naturalpanda.jimdo.com/
手づくりや
 https://mgmtedukuriya.jimdofree.com/

「BioLand(ビオランド)」さんのメニューは

・プリッツエルの丸パン
・スペルト小麦のクロワッサン
・ドイツの黒パン
・ドイツの黒パンハーブ(クォーター)
・スペルト小麦の田舎パン(クォーター)
・自然栽培スペルト小麦100%パン(ハーフ)
・ひまわりの種のライ麦パン(ハーフ)
・クルミとレーズンのライ麦パン
・ハイジの白パン
・有機ライ麦の食パン(ハーフ)

こちらも人気ですよ〜(パンではないけれど)

・グリューンツォイク(ハーブの塩漬け)

 シュラーク家(ビオランドさんはシュラークさんです)に代々伝わる生ハーブソルト!
 ビオランドの畑で、農薬、化学肥料一切不使用で育てた西洋野菜とゲランドの塩のみが原材料。
 使い方は沢山! オリーブ油と合わせてパンにディップ、ご飯と混ぜてハーブ塩おにぎり。
 スープや炒め物に入れて味の深みだし。豆乳やオリーブオイル、レモン汁と合わせて簡単サラダドレッシング。

原材料
 ゲランドの塩
 リーキ
 根パセリ
 セロリアック
 人参
 ラべージ
 セイボリー

 ご予約は: 03-6804-0703 info@gofuju.com

●●● たのしい ●●●

■ 「かふぇ り どぅ あんぐいゆ」の熟成コーヒー豆・手網焙煎!はじめましたっ!

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 学芸大学の名店「かふぇ り どぅ あんぐいゆ」が移転してから時がたち、コーヒー通の皆さまは寂しい想いをしているのではないでしょうか?

 移転した駒沢大学駅へと足を運ぶことがままならない方も少なからずいらっしゃることでしょう。

 そこで「あんぐいゆ」さんから、とても楽しそうなご提案をいただきましたっ!

 『五風十雨で売ればイイじゃん!!』

 ・熟成珈琲豆
 ・手網焙煎

 珈琲豆は数十か月にもわたって熟成と乾燥させることによって雑味の元となる渋みの成分が減少変化し、マイルドな味わいになります。
 また乾燥させることで豆の芯まで火が均一に通るようになります。
 その珈琲豆を一粒一粒丁寧に選別をおこない、不良豆をハンドピックによって取り除いたのち、手網で焙煎します。
 手網焙煎の良さは、焦げ臭さのない焼き上がりが特徴的です。

 五風十雨では「あんぐいゆ」さんが持つ数ある珈琲豆のなかでも、無農薬の珈琲豆のみでご案内させていただいております。

 2020、8月現在の熟成期間

ウガンダ ブキシエ エルゴマウンテン(自然栽培)
 2年3ケ月

東ティモール ハウレン
 2年

コロンビア エプレモ ウィラ アップカファ
 2年1ケ月

エチオピア シダモG−1 ナチュラル タデ農園
 2年7ケ月

ニカラグア パブロベラスケス農園
 2年5ケ月

 焙煎の度合いは「深煎りの中から下」
 浅煎りが主体の当店のコーヒーでは、毛色が違っていてお楽しみいただけると思っております。

 初回は一部の豆のみ入荷しておりますが、ご注文いただければオーダー品にてお取り寄せも可能となっておりますので、お気軽にお声がけくださいませ。

 ご予約は: 03-6804-0703 info@gofuju.com

●●● オモシロい ●●●

■ 

 今日は悲しいことがありました。

 でも、いとも簡単にその悲しさを超えることができました。

 少し「あほ」に戻れたのかもしれません。

 最近は大したことでもないのに少々深く考えすぎていたのかもしれません。

 でも、「命」を粗末にすることは嫌いです。

 それだけは揺るがないことも再認識しました。

 飲食店で自分の食べられる量を注文するように心がけています。

 自分のキャパを超えるようなら、修行のごとく胃に詰め込んでいました。

 たとえ、そのあとに おなかが痛くなろうとも。

 一時期、奥さんに諭されて残すこともありました。

 しかし、四十にして再認しました。

 食べ物を残すことは、罪であると。

(あくまでイシマンが思う事なので、皆さまの考えや行動を否定するつもりではありません)

 今日は一息ついているときに「自由」の対義語を考えました。

 「不自由?」

 多分違う。

 「責任」

 人は食べることがあって、その生を全うすることができます。

 現代では「ブレサリアン」や「不食」が存在しますが、生まれてこの方「命」を頂いていないわけがありません。きっとそれは大人になってから目覚めた世界でしょう。

 だから「食」です。

 食べるからには「責任」を持ちます。

 だれがどう思おうと、イシマンの残り四十年は「食」に責任を持ちます。

 自由奔放に食をはむことが、自由ではないと確信した今日でした。

 4738 文字 おそまつ。

次号もお楽しみに。

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